実用

MEO対策を自分でやる方法|Googleビジネスプロフィールの設定手順

「Googleマップで検索されているはずなのに、うちの会社が出てこない」

「MEO対策をやったほうがいいと聞くが、外注しないと無理なのか」

こういった疑問を持っている中小企業の経営者は多い。

結論から言う。MEO対策は自分でできる。Googleビジネスプロフィールへの登録・設定は無料で、特別なツールも不要だ。この記事では、設定の手順と継続的にやるべきことを順番に解説する。

MEO対策とは何か(30秒で理解する)

MEO(Map Engine Optimization)とは、Googleマップの検索結果で自社を上位に表示させるための対策だ。

「渋谷区 税理士」「大阪市 整体」「名古屋 板金加工」のように、エリアと業種を組み合わせて検索すると、Google検索結果の上部に地図と3社のビジネス情報が並んで表示される。これを「ローカルパック」と呼ぶ。

ここに入るかどうかで、地域の見込み客からの問い合わせ数が大きく変わる。

ホームページのSEOとは別物

ホームページをGoogle検索で上位に出すためのSEO対策とは、仕組みが異なる。SEOがどれだけ強くても、Googleビジネスプロフィールの設定をしていなければローカルパックには表示されない。

両方やるのが理想だが、地域の顧客を対象にしているビジネスであれば、MEO対策のほうが即効性が出やすい。

MEO対策が有効な業種・有効でない業種

全ての会社に有効なわけではない。まず自社に当てはまるか確認する。

有効な業種(地域の顧客・来客がある)

  • 飲食店・カフェ・居酒屋
  • 整体・整骨院・美容室・歯科・眼科
  • 税理士・弁護士・司法書士・社会保険労務士
  • 工務店・リフォーム会社・内装業者
  • 自動車修理・清掃・害虫駆除
  • 地域密着の小売店・スーパー・薬局

MEOの効果が薄い業種(地域に来客がない)

  • 全国向けのECサイト
  • 完全リモートのBtoB企業
  • 拠点のないオンラインサービス

自社が地域の顧客・クライアントを対象にしているなら、取り組む価値がある。

自分でやるか外注するか(先に判断する)

やり方に入る前に、外注すべきかどうかを判断しておく。この判断を後回しにすると、設定に時間をかけた後で「やっぱり外注すればよかった」ということになりやすい。

外注費用の相場

MEO対策会社に依頼する場合、月額1万〜5万円が一般的な相場で、3万円前後が最も多い。初期費用が別途かかるケースもある。

自分でやる場合のコスト

Googleビジネスプロフィールは無料で利用できる。有料ツールなしでも対策は可能で、月額0円から始められる。かかるのは設定と更新の時間だけだ。

判断の目安

状況 判断
競合が少ないエリア・業種 自分でやれば十分な可能性が高い
競合が多く、外注業者を使っている会社が並んでいる 外注も視野に入れる
社内に月数時間の作業を担える人がいる 自分でやる
社内リソースが全くない 外注か後回し
とりあえず試してみたい 自分でやって3ヶ月様子を見る

迷うなら、まず自分でやってみて3ヶ月経っても順位に変化がなければ外注を検討する、という順番がリスクが低い。

Step 1|Googleビジネスプロフィールに登録・確認する

まず自社がGoogleビジネスプロフィールに登録されているかを確認する。Googleが自動的にビジネス情報を収集して登録しているケースもあるため、新規登録の前に確認が必要だ。

確認の手順

  • Googleで自社名を検索する
  • 検索結果の右側(PC)または上部(スマホ)に会社・店舗情報のパネルが表示されるか確認する
  • 表示されていれば「このビジネスのオーナーですか?」というリンクをクリックしてオーナー確認を進める
  • 表示されていなければ https://business.google.com にアクセスして新規登録する

登録時に必要な情報

  • ビジネス名(正式名称のみ。キーワードや地域名を追加しない)
  • ビジネスカテゴリ
  • 住所またはサービス提供エリア
  • 電話番号
  • ウェブサイトのURL

オーナー確認について

登録後、Googleによるオーナー確認が必要になる。確認方法は「ハガキ(郵便)」「電話」「メール」のいずれかで、ハガキが最も一般的だ。ハガキは登録住所に2週間前後で届き、記載された確認コードを入力して完了となる。

Step 2|基本設定を整える

オーナー確認が完了したら、プロフィールの設定を進める。優先度の高い順に説明する。

1. ビジネスカテゴリ(最重要)

カテゴリの設定は、どの検索クエリでプロフィールが表示されるかに最も影響する。メインカテゴリを1つ選び、関連するサブカテゴリを最大9つまで追加できる。

設定の考え方は「自社の中心的なサービスを最も正確に表すカテゴリを選ぶ」こと。実態に合わないカテゴリを追加するのはGoogleのガイドライン違反になるため、実際に提供しているサービスに対応するカテゴリだけ設定する。

2. ビジネス名・住所・電話番号(NAP情報)

この3つは「NAP情報」と呼ばれ、他のウェブサイト(自社ホームページ、各種ディレクトリ、SNS)との表記が完全に一致していることが重要だ。

「株式会社」と「(株)」のような表記の揺れがあると、Googleが同一のビジネスと正確に認識できなくなる。自社ホームページに記載している表記に合わせて統一する。

ビジネス名の注意点

名称欄にキーワードや地域名を追加するのはガイドライン違反だ。「田中整骨院 大阪 腰痛 口コミ多数」のような入力は削除対象になり、繰り返すとアカウントが停止されることもある。正式名称だけを入力する。

3. 営業時間

正確な営業時間を入力する。祝日や年末年始・お盆などの特別営業時間も設定できる機能があるため、年中行事の前には特別設定を更新しておく。

「休業中」「一時閉業」などの状態も設定できる。

4. ビジネスの説明(750文字以内)

初めて見るユーザーが「この会社は何をしている会社か」を30秒で理解できる内容を書く。

書くべき内容

  • 主なサービス・得意な仕事
  • どんな顧客・依頼に対応しているか
  • 他社との違い(一文程度)

書いてはいけない内容

  • URLリンク
  • 価格情報(変動しやすいため)
  • 「最高品質」「業界No.1」などの誇大表現

5. 写真

写真はプロフィールの閲覧数とウェブサイトへのクリック率に影響する。最低限、以下を揃える。

  • 外観(昼間に撮影したもの)
  • 内観(清潔・整理された状態で撮影)
  • スタッフの写真(顔が写っているもの)
  • 商品・サービスの写真

写真は定期的に追加することが望ましい。古い写真しかないプロフィールよりも、新しい写真が増え続けているプロフィールのほうがGoogleからの評価が高くなる傾向がある。ロゴ画像とカバー画像も設定しておく。

6. サービス・商品情報

提供しているサービスや商品を追加できる。各サービスに説明文と価格を設定することで、ユーザーがプロフィールを見るだけで何を依頼できるかわかる状態になる。

Step 3|継続的にやること3つ

初期設定が終わったあと、継続的に実施することで順位が維持・向上しやすくなる。

1. 投稿(週1〜2回)

Googleビジネスプロフィールには「最新情報」の投稿機能がある。短い文章と画像をSNSのような感覚で投稿できる。

投稿できる主な種類:

  • 最新情報(キャンペーン・新サービス・お知らせ)
  • イベント(期間と詳細を含めて登録)
  • 商品・サービスの紹介

週1〜2回のペースで更新することで、Googleが「アクティブに運営されているビジネス」と認識しやすくなる。投稿(最新情報)は7日間有効で、期限後は古い投稿として残る。

2. 口コミへの返信(3日以内を目安に)

口コミの数と平均評価は、Googleマップの表示順位に直接影響する。口コミを集めることと、返信することの両方が重要だ。

口コミを集める実践的な方法

  • 業務終了・納品のタイミングで口コミ依頼ページの直接リンクを送る

(Googleビジネスプロフィールの管理画面から「クチコミを送信するリンクをシェア」できる)

  • そのリンクのQRコードを作って店舗・名刺・メールの署名に載せる
  • 電話でお礼を伝えるタイミングに合わせて依頼する

返信のポイント

  • ネガティブな口コミも放置しない。「ご指摘いただきありがとうございます。改善します」という一言の返信が、他のユーザーへの信頼性を高める
  • ポジティブな口コミへの返信は、お礼と一文程度で十分。長すぎると読まれない
  • すべての口コミに返信するのが理想だが、まず直近のものから対応する

3. 情報の定期更新

営業時間の変更・移転・新サービス追加があれば即座に更新する。情報が古いプロフィールはGoogleの評価が下がりやすい。

特に以下のタイミングは忘れやすい。

  • 年末年始・お盆の特別営業時間
  • スタッフ体制の変更による対応時間の変化
  • 新しいサービスの追加

よくあるガイドライン違反に注意

MEO対策でGoogleのガイドラインに違反すると、順位の低下やアカウントの停止につながる。特に多い違反パターンをまとめる。

違反行為 内容
ビジネス名にキーワードを追加する 「田中整骨院 大阪市 腰痛 肩こり」のような名称設定
実際の拠点がない住所を登録する バーチャルオフィスの住所を使って別エリアの検索に出ようとする行為
口コミを業者に依頼する 「口コミ増やします」系のサービスを使うことも違反
実態のないカテゴリを追加する 対応していないサービスのカテゴリを追加して露出を増やそうとする行為
関係者が複数アカウントで口コミを書く 内部スタッフが本人の口コミを装って投稿する行為

ガイドライン違反が発覚するとペナルティが適用される。「バレないからやっても大丈夫」という認識は危険で、Googleはプロフィール情報の整合性チェックを継続的に行っている。

3ヶ月やって成果が出なければ外注を検討

基本設定を整えて継続的に運用しても、3ヶ月経過しても検索順位に変化がない場合は、外注の検討を始めてよい。

外注が有効になるケース:

  • 飲食・美容・整体など、口コミ数が直接的に順位を左右する業種で、競合が多くの口コミを持っている
  • 専門業者を使った対策をしている競合が複数いるエリア
  • 内部に継続的な更新・管理を担える人手がない

一方で、競合が少ないエリアや業種であれば、基本設定を丁寧に整えるだけでも一定の効果が出ることが多い。まず自分でやって結果を確認するのが、最もリスクの低いアプローチだ。

Web集客の手段はMEO対策だけではない。SEOやコンテンツマーケティングも組み合わせることで、検索からの流入経路が増える。以下の記事も参考にしてほしい。

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