著者: 野原琉海(株式会社ラズリ代表)
もし沖縄の中小企業から「うちのIT、どうすればいい?」と相談されたら、僕は何を伝えるか。今日はその話を書いてみたい。
地方はAI・ITのキャッチアップが遅れがち
沖縄に限らず、地方は東京に比べてAIやITの情報が入ってくるスピードが遅いと感じる。
東京だと周りにエンジニアが多いし、勉強会やカンファレンスも頻繁にある。取引先もITリテラシーが高いから、新しいツールの話がすぐ通じる。
地方だと「AIで業務効率化しましょう」と言っても「AIって具体的に何ができるの?」から始まることが多い。これは地方の人が悪いわけじゃなくて、単純に環境の差だ。
地元でエンジニアを探す必要はない
これが一番伝えたいことだ。
「ITに詳しい人がいないから、地元で誰か採用しよう」と考えがちだけど、ちょっと待ってほしい。
ITの仕事はリモートでできる。リモートで対応できる困りごとなら、別に現地の人に限定して探す必要はない。
東京にはフリーランスや副業でリモートの仕事を受けているエンジニアがたくさんいる。そこから探せばいい。地元で見つからない腕のいいエンジニアが、東京のリモート市場にはゴロゴロいる。
内製より外注の方が現実的
相談されたら、正直に「内製しない方がいい」と伝えると思う。
やり方としてはこうだ。
1. 業務設計は優秀な人にリモートで入ってもらう
まず「何をどう改善するか」の設計を、腕のいいエンジニアに業務委託で依頼する。業務の棚卸し、ツール選定、全体の設計。ここは経験と判断力が必要だから、スキルの高い人に頼む。
2. 実際に手を動かす部分はクラウドソーシングで発注する
設計ができたら、実際の作業(コーディング、設定、データ移行など)はクラウドソーシングサイトで見つけた人に発注する。設計がしっかりしていれば、作業者のスキルはそこまで高くなくても大丈夫だ。ここでコストを抑えられる。
3. 最終的な品質管理は設計した人に見てもらう
作ってもらったものを、最初に業務設計をした人にレビューしてもらう。品質を担保する。
つまり、設計と品質管理は高い人、実作業は安い人。この分け方をすれば、全部を高い人に頼むよりコストを抑えつつ、品質も維持できる。
どちらにせよ、社内にエンジニアを抱えて内製するよりも、外注した方が現実的だと思う。地方の中小企業がフルタイムのエンジニアを雇って、継続的に仕事を作り続けるのは難しい。必要な時に必要な分だけ外注する方が、コストも柔軟性も優れている。
SaaSで済むことはSaaSで
外注する前にまず確認すべきなのは、「そもそも作る必要があるのか」だ。
freeeで経理を回す。Slackで社内連絡する。Notionでタスク管理する。月1〜2万円で済む。自社システムを作ったら数百万円かかる。
既存のツールで解決できるなら、開発自体が不要だ。
まとめ
地方の中小企業がITで困った時にやるべきことはシンプルだ。
- 地元で無理にエンジニアを探さない。リモートで対応できるなら東京から探す
- 内製より外注。設計は優秀な人、実作業はクラウドソーシング、品質管理は設計者
- 自社システムより先にSaaSを検討する
ITはリモートで仕事ができる。場所のハンデはもうほとんどない。
地方の中小企業でIT活用や業務効率化に困っている方は、こちらからお問い合わせください。リモートで対応できるので、場所は関係ありません。