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Web集客の相談先5選|費用と失敗しない選び方【2026年版】

「ホームページを作ったのに問い合わせが来ない」「SNSも試したが続かない」「誰かに相談したいが、どこに頼めばいいか分からない」

こう感じている中小企業の経営者は多い。Web集客の相談先というと、「Webマーケティング会社」「SEO会社」「Web制作会社」と複数の選択肢があり、それぞれが「うちに任せれば集客できます」とうたっている。どこが本当に自社に合っているのか、判断するための情報が整理されていない。

この記事では、中小企業がWeb集客について相談できる窓口を5種類に整理し、費用感・得意領域・向き不向き・注意点を解説する。各相談先の詳細な比較だけでなく、「相談前に整理しておくこと」「怪しい業者の見抜き方」まで含めた。単に相談先の名前を並べるのではなく、「自社の状況でどれを選ぶか」の判断に使ってほしい。

業務効率化に特化したエンジニアとして中小企業と関わってきた立場から、現場で実際に見てきた判断基準を書く。

Web集客の相談先5種類|費用相場と特徴の一覧

まず全体像を把握するために、5種類の相談先を費用・向き不向き・注意点とともに一覧で示す。

相談先 費用相場 向いている状況 注意点
Web制作会社 制作30〜200万円、月次保守3〜10万円 サイトがない・古い 作って終わりになりがち
SEO・Webマーケ会社 月5〜20万円(コンサル) 流入を本格的に増やしたい 成果まで6ヶ月〜1年かかる
フリーランス 月3〜8万円 費用を抑えて担当者固定で進めたい 実績の確認が必要
商工会議所・専門家派遣 相談無料〜数千円/回 何から始めるか分からない段階 専門家の当たり外れがある
専門家マーケット 1回5,000〜30,000円 特定の課題を単発で解決したい 継続支援には向かない

この表を見るだけでも、「相談先の選択は自社の状況によって変わる」ことが分かる。月5万円以上の予算を毎月かけてSEOに取り組む準備がある会社と、まず方向性だけ確認したい会社では、向く相談先が違う。

状況別で選ぶ相談先の決め方

「どの相談先を選ぶか」を決める前に、自社が今どの状況にあるかを確認する必要がある。状況によって、適切な相談先は大きく変わる。

自社の状況 最優先で選ぶ相談先 理由
Webサイトがない、または3年以上更新していない Web制作会社 集客の基盤がない状態でSEO施策は意味がない
サイトはあるが流入がほぼゼロ SEO会社・Webマーケ会社 検索経由の集客を本腰を入れてやる段階
予算が月5万円以下 商工会議所・フリーランス 大手会社では予算が合わない
何が問題か分からない段階 商工会議所の無料相談 方向性を決めることが最初の仕事
特定の課題だけを解決したい フリーランス・専門家マーケット 単発対応が効率的
SEO・広告・SNSをまとめて動かしたい Webマーケ会社 複数チャネルを統合管理できる

「まずサイトを整えてから」という順番の重要性

Web集客の相談先を探す際に、多くの会社がやりがちな失敗がある。それは、サイトの状態を確認する前にSEO会社や広告運用会社に相談してしまうことだ。

サイトの読み込みが遅い(スマホで5秒以上かかる)、問い合わせフォームが機能していない、スマホで見づらいレイアウトになっているといった基本的な問題がある状態では、SEO対策や広告を投資しても効果が出ない。流入が増えても問い合わせにつながらないからだ。

まず自社サイトが「集客できる状態か」を確認した上で、相談先を決める順番が重要だ。

予算が月10万円以下の場合

中小企業の多くは、Web集客に毎月かけられる予算が限られている。月5〜10万円の範囲であれば、大手のSEO会社に依頼するより、フリーランスや商工会議所を起点にして自社でコンテンツを作る仕組みを作る方が長期的な結果が出やすい。

月10万円以上の予算を継続的に確保できるようになった段階で、SEO会社やWebマーケ会社に依頼することを検討するのが現実的だ。

5種類の相談先、それぞれの特徴と費用(詳細版)

1. Web制作会社

Webサイトの制作・リニューアルを主業務とする会社。集客に必要な「基盤(サイト)」を整えることが専門だ。SEO対策の基礎となるサイト構造・ページ速度・スマホ対応なども含めて依頼できる。

費用の目安:

  • サイト制作: 30万〜200万円以上(規模・機能・デザインにより大きく変わる)
  • 月次保守・SEO対応: 月3〜10万円
  • LP(ランディングページ)のみ: 10〜50万円

向いている会社:

  • Webサイトがない、または3年以上更新していない
  • スマホで見づらい・問い合わせフォームが機能していない
  • まずサイトを整えてから集客を考えたい

注意点:

制作会社の多くは、制作が得意でも制作後の「集客(運用)」は別の話になる。「作って終わり」にならないよう、契約前に以下を確認しておく。

  • 制作後のSEO設計は含まれるか(メタタグ・サイト構造・内部リンク設計)
  • 月次保守の内容は何か(更新対応のみか、流入分析も含むか)
  • 成果がない場合の修正対応はどこまで含まれるか

2. WebマーケティングまたはSEO会社

サイトへの集客(検索経由・広告・SNS)を専門とする会社。SEO対策、リスティング広告の運用、コンテンツ制作の代行などが主なサービスだ。

費用の目安:

  • SEOコンサルティング: 月5〜20万円(規模・対応範囲による)
  • コンテンツ制作代行: 1記事1万〜5万円
  • リスティング広告運用: 広告費の15〜30%が代理手数料
  • SNS運用代行: 月3〜15万円

向いている会社:

  • サイトはあるが流入がほぼゼロ
  • SEO・広告・SNSのいずれかを本腰入れてやりたい
  • 社内にWebマーケの担当者がいない

注意点:

成果が出るまで半年〜1年かかることも多い。また、どの会社も「SEOで1位を取れます」と言うが、実際に成果が出るかどうかは業種・競合状況・予算・サイトの状態によって変わる。

特に注意すべきは、「○ヶ月以内に検索1位」という断定的な約束をする会社だ。SEOで順位を保証できる業者は存在しない。こういった表現を使う会社は信頼性が低い可能性がある。

契約期間が長くなりがちなため、初回は3〜6ヶ月の短期契約から試せるかを確認する。

3. フリーランスのWebマーケター・SEOコンサルタント

個人でWeb集客支援をしているフリーランスに依頼する方法。Lancers・クラウドワークス・X(旧Twitter)などで探せる。

費用の目安:

  • 初回相談: 無料〜1万円程度
  • 月次コンサルティング: 月3〜8万円
  • 単発のSEO診断・改善提案: 1〜3万円

向いている会社:

  • 大手会社では費用が合わない
  • 担当者が固定されていて直接話し合いながら進めたい
  • 「SEOだけ」「広告だけ」など特定の領域に絞って相談したい

注意点:

実績が見えにくいことがある。依頼前に過去の支援事例・担当した業種・成果の実例(アクセス数の推移など)を必ず確認する。「何でもできます」という人より「○業種のSEOが専門です」のように専門領域が明確な人を選ぶ。

また、フリーランスは一人で複数案件を抱えていることが多く、レスポンスの速さや対応可能な作業量に限界がある。開始前に週あたりの稼働時間や連絡方法を確認しておくと後でズレが減る。

4. 商工会議所・中小企業診断士

全国の商工会議所では、国の補助制度を使った専門家派遣を受けられる。IT活用・Webマーケティングに詳しい専門家を、低コストまたは無料で活用できる場合がある。

費用の目安:

  • 商工会議所の相談窓口: 無料
  • 専門家派遣事業(商工会議所・商工会が窓口): 無料〜1回数千円(利用回数や対象要件は各地域で異なる)
  • よろず支援拠点(中小企業庁が全都道府県に設置): 無料

向いている会社:

  • 費用をかけずにまず現状を整理したい
  • 「何から始めるか分からない」段階にある
  • 地域の商工会議所会員である

注意点:

対応できる専門家の当たり外れがある。Webマーケティングに詳しい専門家が近くにいない地域もある。「方向性を決める」「現状を診断してもらう」目的で使い、実行フェーズは別途依頼する使い方が現実的だ。

商工会議所で相談した内容を元に、フリーランスやSEO会社に発注するという2ステップを使う会社も多い。最初から有料の支援会社に依頼しなくても、まずは公的窓口で方向性を確認できる。

5. ココナラ・クラウドワークスなどの専門家マーケット

スキルを持つ個人が出品しているプラットフォームで、「Web集客相談」「SEOアドバイス」「Google広告設定」などを数千円から依頼できる。

費用の目安:

  • 相談1回: 5,000〜30,000円(内容・時間による)
  • 継続サポート: 月2〜5万円
  • ホームページ診断: 5,000〜15,000円程度

向いている会社:

  • 小さな課題を1点だけ解決したい
  • 「Googleアナリティクスの見方を教えてほしい」「今のサイトの問題点を診断してほしい」など単発の相談

注意点:

レビュー評価の確認が必須。実績が少ない出品者はリスクがある。また、一度の相談でできることに限界があるため、継続的なSEO改善や広告運用には向いていない。スポット相談で方向性を確認し、継続依頼が必要なら別の相談先を探す使い方がおすすめだ。

相談前に整理しておく4つのこと

どの相談先に連絡する場合でも、事前に以下4つを整理しておくと相談の質が上がる。これを準備しないまま相談に行くと、「現状を聞かれて終わり」になりがちで、具体的なアドバイスをもらいにくい。

1. 今のWebサイトの状態を確認する

以下のチェックリストで現状を把握しておく。

  • 公式サイトのURLはあるか(なければ「サイトなし」)
  • スマホで問題なく見られるか(表示崩れ・文字が小さすぎないか)
  • 問い合わせフォームが正常に機能しているか
  • 最後にサイトを更新したのはいつか(3年以上前なら要更新)
  • Googleアナリティクス(GA4)が設置されているか
  • GoogleサーチコンソールにサイトURLが登録されているか

Googleアナリティクスが設置されていない場合、「今どこからアクセスが来ているか」「どのページが見られているか」が分からない。相談先からも「まずこれを入れてください」と言われることになる。

2. 集客の目標を言語化する

「月に何件の問い合わせが欲しいか」「どんな顧客を集めたいか」を大まかでいいので言語化しておく。以下のような形式で考えると整理しやすい。

  • 現状: 問い合わせが月○件(0件でも可)
  • 目標: ○ヶ月後に月○件にしたい
  • 集めたい顧客: ○○業種の、○○円〜○○円の予算がある会社

目標が「とにかく集客したい」という状態だと、相談先も提案の方向が定まらない。数字が出なくても「今より問い合わせを増やしたい」という言語化だけでも伝える。

3. 毎月かけられる予算の上限を決める

「月5万円以内でできることをやりたい」「初期投資として50万円は出せる」など、予算の上限を決めておく。予算を先に伝えた方が、現実的な提案が返ってきやすい。

多くの相談先は、予算を聞いてから提案を作る。「予算は相談次第」という状態だと、必要以上に大きな提案を受けることがある。

目安として、継続的にSEOや広告に取り組む場合は月5〜10万円以上の予算が必要になることが多い。月5万円未満の場合は、フリーランスや商工会議所などコストの低い窓口から始めるのが現実的だ。

4. 自社でどれだけ動けるかを確認する

完全に外注したいのか、方針だけ教えてもらって自社でコンテンツを書くのか、によって向く依頼先が変わる。

  • 完全外注: SEO会社・Webマーケ会社(予算が高め)
  • 方針だけ教えてもらいたい: フリーランス・商工会議所(コスト低め)
  • 社内でブログを書く体制を整えたい: フリーランスへのコンサルティング依頼

「自社で動けるリソース(人・時間)が全くない」という会社が方針だけ教えてもらっても、実行できない。自社の体制と外注の範囲を現実的に決めておくことが重要だ。

「集客できます」という業者を見抜く3つのチェック

Web集客を相談しようとすると、「SEO対策・Web制作・SNS運用・広告運用をまとめて任せてください」という提案を受けることがある。費用が月10〜30万円規模になる場合もある。そういった提案を受けた際に確認すべき点を整理する。

チェック1: 成果の定義を言語化してもらう

「集客できます」の中身が「アクセス数が増える」なのか「問い合わせ件数が増える」なのかは、担当者によって異なる。アクセスが増えても問い合わせにつながらなければ意味がない。

確認すべきこと:

  • 何をもって「成果」とするか(アクセス数か、問い合わせ数か、売上か)
  • いつまでに何件の問い合わせを目標とするか
  • 成果が出なかった場合の対応方針

この3点を契約前に文書で確認する。口頭だけの約束は後で確認できなくなる。

チェック2: 支援実績に具体性があるか確認する

「○○業界で検索順位1位を達成」のような実績は多くの会社がうたっているが、業種・期間・その後の推移も含めて確認する。

確認すべきこと:

  • 社名が出せる支援事例を見せてほしいと要求する
  • 実績のある業種と自社の業種が近いか
  • 成果が出た後、どのくらい維持されているか

社名の出せる事例がない場合はリスクが高い。「守秘義務があって」という場合も、業種と成果の概要くらいは共有できるはずだ。

チェック3: 担当者の専門領域を確認する

「SEOも広告もSNSも全部できます」という会社は、実際には各領域に専任担当がいる場合と、一人が全部担当する場合がある。後者だと、どの領域も中途半端になりやすい。

確認すべきこと:

  • 実際の担当者は誰か(営業担当と実務担当が別の場合)
  • 担当者の得意領域はどこか
  • SEO・広告・SNSの中で自社が最も力を入れたい領域の専門性はあるか

業者選びは「会社」ではなく「担当者」で選ぶ、という考え方が現場では重要だ。

エンジニアとして伝えたいこと:一般論と違う部分

業務効率化に特化したエンジニアとして中小企業と関わってきた経験から、一般的なWeb集客の記事には書かれていないことを共有したい。

「Web集客はまず外注」という発想は疑った方がいい

ネットで「中小企業のWeb集客」を調べると、「専門家に依頼しましょう」という結論になっている記事が多い。それは相談先を紹介したい側が書いた記事だからだ。

僕の意見は少し違う。

まず外注より前に、「自社サイトに何が問題があるか」を自分で確認することが先だ。Googleサーチコンソールで検索クエリを確認する、GA4でどのページが見られているかを確認する——この2つだけで、問題の9割は把握できる。これは無料でできる作業だ。

問題が分かってから、外注が必要な部分だけを依頼するという順番の方が、費用対効果が高い。コンテンツマーケティングを自前で始める方法は中小企業のコンテンツマーケティング【2026年版】|月0円からの始め方で解説している。

ジムフリでやってきた方法

このメディア「ジムフリ」は、月1,320円のサーバー代だけで運営している。広告費はゼロだ。

記事を地道に書き続けることで、検索流入が少しずつ増えてきた。最初の半年は週に数セッション程度だったが、記事が蓄積されることで流入が安定してくる。外注せず、自前でコンテンツを作ることにこだわった理由は、「外注すると記事の質が平均的になりすぎる」という判断からだ。

業務効率化エンジニアとして現場で見てきた経験を書く記事は、競合記事にはない視点を持てる。その差が、長期的には検索順位に影響すると考えている。

もちろん、この方法は「時間があれば自分でやりたい」という人向けだ。社長や社員が記事を書く時間がない会社は、外注から始める方が現実的だろう。

月10万円以下の予算でSEO会社に外注しても効果が出にくい理由

SEO会社への依頼は月5〜20万円かかる。この費用を払って成果を出すためには、継続的に記事を量産し、サイト全体の評価を上げる作業が必要だ。月5万円だと月2〜3本の記事制作が限界になることが多い。

月2〜3本の記事制作では、新しい検索キーワードへの対応速度が遅く、競合との差が縮まらない。結果として、6ヶ月契約が終わっても大きな変化がないという状況が生まれやすい。

月10万円以下の予算があるなら、SEO会社に払うよりも「SEOの基礎知識を自社担当者が学び、記事制作だけ社内でやる体制を作る」方向を検討する価値がある。フリーランスのSEOコンサルタントに月3〜5万円で方針だけ教えてもらい、記事制作は社内でやる。この組み合わせが、コストパフォーマンスとしては高い。SEOを自前でやる具体的な手順は中小企業がSEO対策を自分でやる方法|外注なしで始める5つのステップを参考にしてほしい。

まとめ:相談先を選ぶ前に確認すべきこと

Web集客の相談先は、自社の状況によって選ぶべき窓口が変わる。

状況 向いている相談先
Webサイトがない・古い Web制作会社
サイトはあるが流入が少ない SEO会社・Webマーケ会社
予算が月5万円以下 商工会議所・フリーランス
何が問題か分からない段階 商工会議所の無料相談
特定の課題だけ解決したい フリーランス・専門家マーケット
SEO・広告・SNSをまとめて任せたい Webマーケ会社

選ぶ前に確認するポイントをまとめると:

  • 自社サイトが「集客できる状態」かどうかを先に確認する(問い合わせフォーム・スマホ対応・GA4設置)
  • 月いくらかけられるかを決める(月5万円未満→商工会議所・フリーランス、月10万円以上→SEO会社)
  • 集客の目標を数字で言語化しておく(「月○件の問い合わせ」)
  • 業者に「成果の定義」と「支援実績の具体例」を必ず確認する

「どの方法が自社に合っているか分からない」という状態であれば、まずは商工会議所の無料相談か、よろず支援拠点(中小企業庁の無料相談窓口・全国47都道府県に設置)から始めることをおすすめする。費用ゼロで方向性を確認できる。

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