事務代行の費用相場と中小企業向けの選び方
事務代行サービスの費用は「月1万〜30万円」と書いている記事が多い。あの幅では何も判断できない。 実際の費用は、どの業務を・何時間・どんな体制で依頼するかによって変わる。月10時間の定型業務か、月50時間の複合業務かでは、金額も選ぶべきサービスの種類も違う。 業務効率化に特化したエンジニアとして中小企業の外注・ツール導入に関わる中で、「事務代行を検討しているが費用感がつかめない」という声をよく聞く。この記事では従業員5〜50人規模の中小企業が事務代行を使う場面を想定して、業務別の費用相場、パート採用との費 ...
中小企業がAIの専門家を探す方法と選び方
「AIを使って業務を楽にしたいが、誰に相談すればいいのか分からない」 この状態のまま動けずにいる経営者に、よく出会う。インターネットで検索すると「AI導入支援会社おすすめ○選」という比較記事が並ぶが、そこに載っている会社に問い合わせると提案書が届き、費用が数百万円という話になって立ち止まる。結果、「また今度にしよう」となる。 業務効率化に特化したエンジニアとして多くの中小企業と関わってきた経験から言うと、AI専門家探しで躓く一番の原因は「依頼したいことが決まっていない状態で探し始めること」にある。相談先や ...
AI顧問を入れても失敗しないための方法
AI顧問を3ヶ月契約して、ほぼ何も変わらなかった——こういう話を聞く機会が増えている。 「毎月ミーティングはした。資料ももらった。でも現場の業務が変わったかというと、正直ほとんど変わっていない。」 AI顧問サービスへの関心が高まるのと同時に、こういう結果になった会社も一定数出てきた。 僕は業務効率化に特化したエンジニアとして、中小企業のAI活用支援に関わりながら、自社(株式会社ラズリ)もAIで運営している。その経験から正直に言うと、AI顧問を入れて成果が出ないケースの多くは、顧問の質よりも「会社側の動き方 ...
中小企業診断士にAI活用を相談していいか?向いているケースと他の選択肢
「AI活用を進めたいが、誰に相談すれば良いか分からない」という経営者から、よく「中小企業診断士に聞いていいですか?」という質問を受ける。補助金申請で接点ができた診断士がいるので、そのままAIのことも相談してみようという流れだ。 結論から言うと、向いているケースと向いていないケースがある。「診断士だから詳しいはず」という期待のまま進むと、想定していた回答が得られないことがある。この記事では、診断士への相談が有効な場面・有効でない場面を整理した上で、他の選択肢との使い分けを解説する。 中小企業診断士とはどんな ...
AIでデータ入力を自動化する方法と使えるツール
先日、顧問先の事務担当者が作業している場面を横で見ていた。受け取った紙の請求書を1枚ずつスキャンし、そのPDFを画面に表示させながら、会計ソフトに手打ちで入力していた。「これ、月末になると100枚くらい来るんですよ」と言っていた。 話を聞くと、入力が終わるまで毎月2〜3日かかるという。その期間は他の業務を止めて、ひたすら入力に集中しているらしい。「間違えたら大変なので、全部2回確認しています」とも言っていた。 僕はこのやり方を変えた方がいいと思った。ただ、「AIを使えばすぐ解決」という話ではない。この記事 ...
中小企業がAI導入に使える補助金の種類と申請方法
AIツールを導入したいと思って補助金を調べ始めると、すぐに迷う。 「IT導入補助金」「ものづくり補助金」「省力化投資補助金」「持続化補助金」——名前が似ているものや、対象が重なりそうなものが複数あって、どれを使えばいいか判断できない。 補助金は申請の締め切りがあり、種類によって対象経費も申請方法も異なる。「よく分からないからとりあえず調べてから」と後回しにしていると、公募期間が終わっていたというケースも珍しくない。 業務効率化に特化したエンジニアとして、AI導入を検討している中小企業の経営者から補助金につ ...
社員がAIを使いこなせない時の対応と社内展開の方法
「ChatGPTを全員に使わせようとしているが、半数以上がほぼ触っていない。何人かに聞くと"使い方が分からない"と言う。」 こういう状況について相談を受けることが増えた。経営者の目には「うちの社員はAIを使いこなせない」という一つの問題として映る。でも、「使いこなせない」という言葉の中には、実際には複数の異なる状態が混在している。 状態が違えば対応も変わる。「使いこなせない」を一律に「研修で解決しよう」とするのが、多くの場合うまくいかない理由だ。 僕は業務効率化に特化したエンジニアとして、中小企業のAI活 ...
社内でAIが定着しない理由と定着させる方法
「ChatGPTを全員分契約した。最初の1週間は何人か試していたが、3ヶ月後にはほぼ誰も使っていない。」 この話を何度聞いたか分からない。AIツールが社内で定着しない問題は、中小企業に限らず広く起きている。経営者はたいてい「うちの社員はITリテラシーが低い」「変化に抵抗がある」と結論を出す。しかし現場を見ると、問題の本質は社員の属性ではない。 僕は業務効率化に特化したエンジニアとして、複数の中小企業のAI活用支援に関わってきた。そのなかで、この「使われなくなる」問題を何度も見てきた。原因はほぼ同じだ。社内 ...
一人経理が退職する前に会社がやるべきリスク対策
従業員が5〜30人規模の会社では、経理を1人で担っているケースが多い。その人が退職意向を示したとき、多くの経営者が「何から手をつければいいか分からない」という状態になる。 会社の資金繰り・税務申告・給与計算——これらを把握しているのが1人しかいない状態で、その1人がいなくなる。問題は退職後だけではない。退職が決まった瞬間から何をすべきか、という話だ。 この記事では、一人経理が退職する前に会社がやるべき対策を優先順位順に整理する。 一人経理が退職すると、何が止まるか 一人経理の退職で困るのは「人手が足りない ...
中小企業のDX担当者が担う役割と、社内に専任を置けない場合の対処法
「DXを進めたいが、社内の誰に任せればいいか分からない」という相談をよく聞く。 経営者が主導しようとすると本業が疎かになる。若手社員に任せると権限がなくて止まる。IT部門に任せると現場の業務を把握していないため的外れなツール選定になる。 中小企業でDX推進がうまくいかない理由の多くは、ツールや予算の問題より「誰がDXを担当するか」の設計が曖昧なことにある。 この記事では、中小企業のDX担当者に求められる役割・スキルを整理した上で、専任担当者を置けない場合の現実的な対処法まで解説する。 DX担当者が担う役割 ...