事例

業務を効率化して本業に集中できるようになった経営者の本音

著者: 野原琉海(株式会社ラズリ代表)

業務効率化のメリットを語る記事はたくさんある。「時間が浮きます」「コスト削減できます」。それは分かっている。でも、実際に効率化した経営者が何を感じているのかを書いた記事は少ない。

この記事では、僕が自社の業務を徹底的に効率化した結果、何が変わったのかを本音で書く。

一番変わったのは「頭の中」だった

効率化する前、僕の頭の中は常にこうだった。

「あの記事を書かなきゃ」「経理の処理がまだ終わってない」「問い合わせの返信をしなきゃ」「来週の資料も準備しないと」

やるべきことが常に5つ、10と頭の中に残っている状態。クライアントとの打ち合わせ中にも、「終わったらあれをやらなきゃ」と別のタスクが頭をよぎる。

これが一番きつかった。思考が分散する。目の前の仕事に100%集中できない。

効率化して雑務を手放した結果、頭の中のタスクリストが一気に短くなった。「あれもこれもやらなきゃ」が消えた。今はクライアントの課題解決だけに頭を使える。この変化が一番大きかった。

精神的に安定した

抱えるタスクの数が減ると、精神的に安定する。これは実感として強い。

以前は常に「まだ終わってない仕事がある」という焦りがあった。休日でもどこかで気になっている。寝る前に「明日はあれとこれをやらないと」と考える。

今は、自分がやるべきことが明確に絞られている。クライアントへの提案、ミーティング、課題の深掘り。それ以外の作業はAIが回してくれている。

「やるべきことが少ない」のではない。「自分がやるべきことが明確になった」のだ。この違いは大きい。

80点を毎回出せることの価値

効率化する前に人にお願いしたこともある。外注やアルバイト。正直、品質が安定しなかった。良い時と悪い時の差が大きい。修正に時間がかかって、結局自分でやり直すことも何度もあった。

AIは違う。100点は出ない。でも80点を毎回出してくれる。ブレない。

最悪、80点のまま出す勇気があれば、自分の手を動かす必要がない。実際、80点で十分な業務は山ほどある。請求書の処理に100点は要らない。記事の下書きも80点あれば、自分で10分手を入れれば十分だ。

「毎回80点が出る」ことの安定感は、「たまに100点が出るけどたまに30点」よりもはるかに価値がある。経営者にとって品質のブレは最大のストレスだ。

本業に関わらない仕事は全部面倒くさい

正直に言う。経理は面倒くさい。請求書の処理は面倒くさい。記帳も面倒くさい。本業に関わらない仕事は全部面倒くさい。

でもやらないと会社が回らない。だからやっていた。嫌々ながら。

効率化したことで、この「嫌々やっていた仕事」がほぼなくなった。

  • 経理の処理 → 自動化した
  • 記事の作成 → AIが毎日作ってくれる
  • 問い合わせの通知 → Slackに自動で届く
  • 日報の作成 → 自動で集計される

面倒くさいことを我慢してやる必要がなくなった。これだけで、仕事に対するモチベーションが全然違う。

本業のクオリティが上がった

空いた時間で何が変わったか。本業のクオリティが上がった。

以前は、クライアントの課題に対して「とりあえずの回答」をすることが多かった。深く考える時間がなかったからだ。次のタスクが控えていると、どうしても「早く終わらせよう」という意識が先に立つ。

今は違う。クライアントの課題に対して、じっくり時間をかけて考えられる。「この提案で本当にいいのか」「もっと良い方法はないか」と深掘りする余裕がある。

結果として、提案の質が上がった。クライアントとのミーティングでも、場当たり的な対応ではなく、事前に十分な準備をした上で臨める。

効率化の本当の価値は「時間が浮く」ことではない。「本業に全力を注げるようになる」ことだ。クライアントにとっても、担当者が雑務に追われている状態より、自分たちの課題に集中してくれている方がいいに決まっている。

効率化は「楽をする」ことではない

効率化というと「楽をしたいだけ」と思われることがある。違う。

効率化は「本来やるべき仕事に集中するために、それ以外を手放すこと」だ。

僕の場合、やるべき仕事はクライアントの課題を解決すること。請求書の処理や記事の執筆は、やらなければならない仕事ではあるが、僕がやる必要はない。

この区別ができるようになったのが、効率化して一番良かったことかもしれない。

まとめ

業務を効率化して変わったことを整理すると、こうなる。

項目 効率化前 効率化後
頭の中 常にタスクが5〜10個 クライアントの課題だけ
精神状態 常に焦りがある 安定している
品質 人に頼むとブレる AIが毎回80点を出す
面倒な仕事 我慢してやる 自動化した
本業 とりあえずの対応 じっくり深掘りできる

効率化のメリットは「時間が浮く」だけではない。思考が整理され、精神が安定し、本業のクオリティが上がる。それは結局、クライアントへの提供価値を上げることにつながる。

バックオフィスの効率化や業務の自動化に興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。

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