著者: 野原琉海(株式会社ラズリ代表)
「SEO記事を書かなければいけないのは分かっている。でも手が回らない」
中小企業の経営者から、この相談を何度も受けてきた。SEOが重要だと理解していても、記事を書く時間も、ライターを雇う予算もない。そうこうしているうちに競合にポジションを取られる。
僕自身も同じ壁にぶつかった。1人で会社を経営しながらSEO記事を書いていたが、月に数本が限界だった。
そこで、AIを使って記事制作の全工程を自動化した。現在は月180本の記事を作成する体制が動いている。月額コストは約2万円。この記事では、その仕組みの全貌を公開する。
自動化した7つの工程
1. キーワード調査
AIが実際にWeb検索を行い、狙うキーワードの競合状況を調べる。上位に表示されているサイトのドメイン強度、記事の質、個人メディアが食い込める余地があるかを分析する。「勝てないキーワード」は最初に除外する。
2. 構成案の作成
上位5記事の見出し構成を全て分析する。各記事の強みと弱みを洗い出し、差別化できるポイントを見つけた上で構成案を作る。
3. 本文の執筆
構成案に基づいて本文を書く。執筆を担当するAIにはリサーチや品質チェックをさせない。1つのAIに全部やらせると品質が落ちるからだ。
4. ファクトチェック
法律の引用、統計データ、制度の名称など、事実に関わる記述を全て検証する。この工程は省略できない。
5. 品質評価
完成した記事を6項目・30点満点で評価する。24点以上で合格。基準に満たない記事は自動で差し戻され、改善された上で再評価される。
6. WordPress自動投稿
合格した記事はGitHubにpushされると、自動でWordPressに投稿される。カテゴリの設定、メタディスクリプションの入力も全て自動だ。
7. サムネイル画像の自動生成
記事ごとにサムネイル画像も自動で生成される。デザインのトーンはブランドガイドラインに沿って統一されている。
なぜ「分業」が品質を決めるのか
この仕組みで最も重要だったのは、AIに役割を分けて分業させたことだ。
最初は1つのAIに全部指示していた。結果、どの工程も中途半端になった。リサーチが浅い、本文が冗長、チェックが甘い。人間でも、営業と経理と広報を1人に任せたら品質が落ちるのと同じだ。
| 役割 | 担当する工程 |
|---|---|
| リサーチャー | キーワード調査、競合分析、構成案作成 |
| ライター | 本文の執筆 |
| ファクトチェッカー | 法律・数字の正確性を検証 |
| エディター | 品質評価(30点満点で採点) |
それぞれが自分の担当に集中することで、各工程の品質が安定した。
品質基準を通らない記事はどうなるか
エディターが24点未満と判定した記事は、自動でライターに差し戻される。改善指示が具体的に付けられ、修正後に再びファクトチェックと品質評価を通す。
初回の評価で合格する記事は全体の約7割。残り3割は1〜2回の修正を経て合格する。
コストと成果
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 月間記事数 | 180本体制 |
| 月額コスト | 約2万円 |
| 僕の1日の稼働時間 | 15分以内 |
| 品質基準 | 30点満点中24点以上 |
フルタイムのSEOライターを1人雇えば月30〜40万円はかかる。月180本を外注したら数十万円から数百万円の費用になる。
まとめ
SEO記事の自動化で重要なのは以下の3点だ。
- 工程を分けること: キーワード調査、執筆、チェック、投稿を一気通貫でやらせない
- 品質基準を設けること: 基準を満たさない記事は公開しない仕組みを作る
- チェック体制を自動化すること: ファクトチェックと品質評価を自動で回す
業務の自動化やバックオフィスの効率化に興味がある方は、お問い合わせください。